2014-15シーズンのユーロリーグはレアル・マドリードが地元ファイナルフォーで優勝を手にして幕という展開で、ユーロリーグの歴史でも1つの区切りになるシーズンでしたが、今季もヨーロッパ各国リーグの強豪チームが24チーム参戦、まずは6チームずつ4つのグループに分かれて1次リーグを戦います(ホーム&アウェイの総当り)
開幕戦は10月15日、来年のファイナルフォーの舞台はベルリンです。
参加24チーム
グループA
ツルヴェナ・ズヴェスダ(セルビア)
F.C.バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
フェネルバーチェ・ウルケル(トルコ)
ヒムキ・モスクワ(ロシア)
レアル・マドリード(スペイン)
ストラスブール(フランス)
グループB
アナドル・エフェス(トルコ)
ツェデヴィタ・ザグレブ(クロアチア)
ラボラル・クチャ(スペイン)
リモージュ(フランス)
エンポリオ・アルマーニ・ミラン(イタリア)
オリンピアコス(ギリシャ)
グループC
F.C.バルセロナ・ラッサ(スペイン)
ロコモティフ・クバン(ロシア)
パナシナイコス(ギリシャ)
プナル・カルシャカ(トルコ)
ジェロナ・グラ(ポーランド)
ジャルギリス・カウナス(リトアニア)
グループD
ブローズ・バスケッツ(ドイツ)
CSKAモスクワ(ロシア)
ダールシュファカ(トルコ)
ディナモ・サッサリ(イタリア)
マッカビ・テルアビブ(イスラエル)
ウニカハ・マラガ(スペイン)
簡易版・みどころ・注目点など
- レアル・マドリード連覇なるか
- NBAから戻った選手たちの活躍やいかに
- セルビアのツルヴェナ・ズヴェズダ(レッドスター)が3年連続出場、観客動員がすごい
- スペインからは4チームが参戦
- LivebasketballTVで全試合生中継で視聴可能(有料)だと思っていましたが2015-16シーズンから、別サービスのユーロリーグTVというのが始まりましたので、こちらの契約が必要です。
2015年8月富樫勇樹とイタリアのディナモ・サッサリが契約?!
8月15日現在、富樫は日本代表の試合でチェコB代表と東京で連戦中ですが、このあとディナモ・サッサリのプレシーズンに帯同し、2015-16シーズンへの契約を目指す(トライアウト・コントラクト)ようです
プレシーズンの契約
あくまでスペインの強豪チームの例ですが、例年プレシーズンだけの契約(トライアウト込み)というのは良くある話です。というのもスペインの強豪チームの場合、シーズンが10月頭に開幕するとして、8月中にはプレシーズンのキャンプやプレシーズンマッチが入ってくるのですが、例えばレアル・マドリードだと12-14人のメンバーのうち、5-6人がスペイン代表選手、ほか4-5人も世界各国の代表選手で、8月9月は代表活動(合宿)とFIBAの世界大会に参加、早くても9月中旬くらいにならないとチームに合流できません。
そのためレアル・マドリードのようなチームはプレシーズンのみの契約というを積極的に行っていて、選手数の確保を行うことがけっこうあります。また同時期にはBチームやU18チーム、時にU16チームからも若手を5-6人招集して、レアル・マドリードのトップチームとしてプレシーズンを戦っています。(昨季は15歳のルカ・ドンチッチくんも帯同していました)
イタリアのケースはまた別かもしれませんが、スペインの場合は例えば、
se incorporará a la pretemporada de (チーム名) para ayudar en los entrenamientos
とか
Refuerzo pretemporada
という表現で記事になります
もしも富樫が2015-16シーズンをサッサリで戦ったら
イタリア10月4日にレギュラーシーズンが開幕しますが、全16チームが2回戦総当りのH&Aで対戦する形式です。レギュラーシーズンは全30試合という事になります、これは土日のどちらかに1試合、毎週消化していく形になります
また開幕1週間前に公式カップ戦のイタリア・スーパーカップというのが1試合あるはずです
さらにコッパ・イタリアというレギュラーシーズン前半戦終了(各チーム15試合消化)時点での上位8チームによる短期集中開催カップ戦が2月頃にあり、最大で3試合(8チームによるトーナメント戦なので)
そしてサッサリの場合、週末のイタリア国内リーグ以外に木金のどちらかでユーロリーグを戦います。まず1次リーグは6チームによる2回戦総当りのH&A戦で10試合が確定、そこを勝ち抜けば2次リーグがあり今度は8チームによる2回戦総当りのH&A戦で14試合を消化、ここでベスト8が決まりプレーオフに入ります。クォーターファイナルは5戦3勝勝ち抜け方式なので最大5試合、最後はベルリンでの1発勝負のFFです。
※ユーロリーグを1次リーグで敗退するとそこで終了ですが、2014-15シーズンは敗退チームがユーロカップの2次リーグにまわるというフォーマットでした。その場合欧州カップ戦の戦いは続き、決勝まで行くと6試合の2次リーグとベスト16からのH&A戦が5回で10試合の計16試合を戦うことになります
ここまで全試合を戦うと合計が30+1+3+31=65試合
さらにイタリア国内リーグのプレーオフもあるので、これを全て勝ち抜いて、全てもつれた場合21試合を戦うことになり、最高で86試合がディナモ・サッサリの2015-16シーズン公式戦の試合数という事になります。なおシーズンは9月下旬から翌年6月下旬です。
2014-15シーズンのサッサリ正PGのD.ローガンの試合数は
デイビッド・ローガンはポーランドに帰化したアメリカ人選手で、2014-15シーズンはディナモ・サッサリの正PGでした、カップ戦での4試合をプラスして、イタリア国内リーグ(プレーオフ含む)で48試合(平均30.1分間15.5得点2.5アシスト)、ユーロリーグで10試合(平均28.6分間11.9得点2.8アシスト)、さらにユーロリーグ敗退によってユーロカップにまわり、さらに6試合(平均28.8分間16.5得点2.7アシスト)、合計68試合でした
ちなみにレアル・マドリードの2014-15シーズンは..
スーパーカップ1試合
コパデルレイ3試合
スペイン国内リーグACB 34試合
スペイン国内リーグプレーオフ8試合
ユーロリーグ29試合
の合計、74試合でした
※スペインの場合イタリアよりレギュラーシーズンの試合数が多いですが、プレーオフは7戦4勝方式でなく、5戦3勝方式なうえにレアル・マドリードはプレーオフでほとんど勝利だったので、試合数は伸びませんでした